台風15号で、甚大な被害が生まれた千葉県がある一方、浸水被害が起きた場所がある。

それが、神奈川県横浜市金沢区の沿岸部だ。

メディアの注目は千葉に集まっているが、横浜市によると、同市金沢区では高さ10メートルにおよぶ高波により、護岸が損壊したといい、大規模な浸水被害が起きた。どんな被害だったのか、現在の状況は。

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横浜市金沢区の沿岸部の状況。9月23日撮影

横浜市が9月24日に発表した最終報告によると、同市では873件の住宅被害が出た。

482件ある非住宅被害のうち、最も被害件数が多かったのが金沢区で、中でも突出して多かったのが、沿岸部に位置し、産業団地がある福浦地区(198件)、幸浦地区(111件)だった。

被害の全容は未確認

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9月23日撮影

両地区を調査したところ、24日午前11時現在で、483事業所540件の被害を確認。浸水のほか、車両水没、機械水没などがあり、事業に打撃を受けたという。

ただし、事業者の不在などによって被害確認ができていない事業所もあり、被害の全容はいまだわかっていない。

被害をもたらした高波

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9月23日撮影

ここまでの被害をもたらした原因は、高波だとされる。

横浜市保全管理課は、高さ10メートルにおよぶ高波により、護岸が損壊して海水が押し寄せたと考えている。

福浦1〜3丁目において、護岸全体で約3・2キロあるが、約600メートルの範囲で護岸の上の部分が断続的に損壊。

他の場所では、護岸本体が倒れた場所もあり、横浜ヘリポートの格納庫も浸水。計11カ所で護岸が破損した。

また、幸浦地区でも損壊を確認し、両地区合わせて約4キロ平方メートルで浸水被害があったという。

両地区の現状は

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9月23日撮影

護岸部の復旧のため、約1立法メートルの大きさの土嚢を設置作業を進めている。

同課の担当者は「おおむね完了しており、今月中に終わる見込みです」とBuzzFeed Newsに話した。

「復旧に向けて、スピード感を持って対応したいと考えています。ただ、護岸をこれまで通りに戻すだけであれば、時間はそこまで要しませんが、波が護岸を超えたことを考慮して、今後どうするのか国と市で調査・検討をしています」

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9月13日撮影

同市金沢区によると、街中では倒木などを撤去した。しかし、沿岸部の緑地帯に関しては、いまだ倒木が残されるなどした状況があり、ボランティアを含めて人々が、災害ごみの処理に当たっているという。

金沢区総務課の担当者は言う。

「海水が入ってきたことで、土砂や木も運ばれてきました。そして、防風林が折れて、トタン屋根も飛ばされました。復旧に向けて長期化するのではないかと考えています」

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9月13日撮影

金沢区在住で、福浦地区にある事業所に務める女性は、「大きな被害を受けた会社は、未だ建物の片付けをしたりしています」と現状を話す。

「私の会社では、1階に海水が入ってきて、停電もあってすごい騒ぎになりました。現在、1階の事務所が使用不可のため、2階で事務作業をしています」

「護岸に面している企業は、本当に悲惨な状況です。自宅を復旧するのも大変だけれど、会社の再建は社員の雇用も掛かっているので、大変だと思います」

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