コピーライターの糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」が、「同性愛」のイメージを「GOOD」か「BAD」で問う過去の記事を「不適切な部分があった」として削除した。

この記事は2004年に掲載されたもので「大投票GOOD or BAD?」という、あらゆるテーマについて読者にイメージを聞くコーナーだった。

ほぼ日刊イトイ新聞 / Via 1101.com

大投票GOOD or BADの「同性愛」の回に削除後、掲載された文

この記事は15年前にアップされたものだ。これまでもTwitter上などで批判が相次いでいたが、今回、読者からの削除要請があったために削除に乗り切ったもようだ。

記事は削除され、このような説明文が掲載された。

大投票GOOD or BAD、「同性愛」についての回は、現在自由に閲覧できるコンテンツとしては企画、表現に不適切な部分があり、ページを削除いたしました。不快に感じた方もいらっしゃるかと思います。申し訳ありませんでした。

2019年9月 ほぼ日刊イトイ新聞

「大投票GOOD or BAD」のコーナーは、2002年から2004年まで100回にわたって行われたアンケート記事で、GOODかBADかイメージを問うものだった。テーマにはNHKや夫婦別姓、美容整形、たばこ、国民年金などがあった。

同性愛に関するこの記事についてTwitter上では「人のセクシュアリティーを良いか悪いかで判断すること自体が間違い」という批判がある一方、「15年前は状況が違った」「皆が"考えること"が狙いだった」などの意見があった。

Twitter上で糸井重里氏にリプライする形での抗議もあったが、ほぼ日刊イトイ新聞社宛てに抗議や記事の削除要請のメールを送る人もいた。

「問いかけの形自体に問題」

BuzzFeedはメールで削除を要請した1人を取材した。

40代の女性は「同性愛は指向性であって嗜好性ではなく、いい悪いの話ではない」「差別的表現です」とメールで削除を要請したという。メールではこのようにも指摘したという。

「ページが作成された時代が古いので、作成されたときは作成者に知識も足りず、悪気も無かったのでしょうが今はそういう理屈も通用しないと思います」

女性自身は異性愛者だが、同性愛者の方が「昔の記事でも存在すれば見るし、未だにあのページがあることが辛い」と言っているのを見て、削除を要請したという。

「当時のライターさんの趣旨としては『いいイメージの人の方が多い』というつもりだったのかもしれないが、GOOD or BADという問いかけの形自体に問題を感じました」と話す。

記事は削除。取材には応じず

BuzzFeed Newsは9月24日、ほぼ日刊イトイ新聞の運営会社宛てに取材を依頼し、削除した理由などを質問した。

同社からは「取材につきましては、ご遠慮させていただきます」という回答があった。

削除に対しては歓迎の声がある一方で、Twitter上では「消して、なかったことにするのではなく、ちゃんと意識をアップデートしてほしい」という声があった。また、謝罪文に「差別」という文言がなかったことから「不快な思いをした方も…というが、差別的だからとの意識はないのだろうか」などの意見もあった。

ほぼ日刊イトイ新聞では「新宿二丁目のほがらかな人々」など、当事者らがセクシュアリティーなどについて語るコンテンツも多く、書籍化もされている。

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