アメリカのおもちゃ会社「マテル」から、性別を特定しない、ジェンダーニュートラルな人形が発売された。

様々な肌や髪の色、髪型を持つ6種類の人形に、それぞれ長髪のウィッグやスカート、ズボンなどがついており、どのようなスタイルにも着せ替えることができる。

MATTEL

アメリカで発売が開始された6種類の人形

この人形が伝えるのは「人形遊びは全ての子どものためのもの」というメッセージ。

遊ぶ子ども本人が、女の子であれ、男の子であれ、トランスジェンダーであれ、「自分らしい」人形を、着せ替えで表現することができる。

販売される人形はもともとベリーショートやショートヘアなどで、それにカールやストレート、ドレッドヘアなどのウィッグがついている。

インスタグラムやTwitter上では、「私にはトランスジェンダーの息子がいるんだけど、絶対気にいると思う」「全ての子どもに最高なおもちゃ」「自分が子どもの頃にもこんな人形があったらよかったのに」という反応があった。

マテル社で人形デザインの部署の副代表を務めるキム・カルモン氏は、発売に際してリリースでこう語っている。

「おもちゃは文化を反映するもの。性別にとらわれない人形を作る時が来ていると感じました」

「リサーチの結果、子どもたちは性別によっておもちゃを分けられることを好んでいないということが分かりました。この新しい人形は、子どもたちが自由に自分らしさを表現することができます」

米国で、いわゆる「女の子用おもちゃ」の代表格とされてきた、バービー人形を販売してきたマテル社が、おもちゃとジェンダーに関して、新しい方針を打ち出している。

人形は女の子の遊び→人形は子どもの遊び

バービー人形や、日本では、りかちゃん人形など、人形遊びは「女の子の遊び」との固定観念がある人も少なくないが、マテル社は「人形遊びは女の子の遊び?いいえ、全ての子どもの遊びです」とのメッセージを届ける。

カルモン氏も「この人形により、全ての子どもたちが人形遊びから学べることについて、多くの人が広い視野を持ってくれることを願います」としている。

人形の発表に際して作られたコマーシャル動画にも、様々なエスニシティやジェンダーの子どもたちが登場し、包括性を強調している。

人形は、アメリカでは小売大手のウォルマートやターゲットなどで販売が開始された。マテル社の日本法人、マテル・インターナショナル株式会社によると、日本での販売は現時点では未定という。

マテル社は1959年にアメリカでバービー人形を発売開始し、爆発的な人気を集め、世界で愛されるようになった。

しかし白い肌とブロンドの髪、現実的でない程に細い体型から「人種差別的なステレオタイプを生む」「子どもがバービーの様な体型になりたいと思ってしまう」などと批判されることも少なくなかった。

そのような経緯や時代に合わせたおもちゃの展開などを理由に、近年は、肌や髪の色、体型やファッションに多様性を持った人形を販売している。車椅子を利用するバービーも発表した。

また、少女に性別にとらわれない多様な夢を持ってもらうため、工事現場作業員や宇宙飛行士、科学者など、様々な職業のバービーも発表。人形で遊ぶ子どもたちに対し「何にでもなれる」のメッセージを伝えている。



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